Collision 2019
Collision 2019 は2019年3月16-17日にアメリカニュージャージー州で行われた、スマブラSPの大会。スマブラSPの参加者は391名で、Frostbite2019を制したTweekをはじめ、Light、Nairo、Dabuz、Marss、Mr.Rなど錚々たるメンバーが名を連ねた。
TOP8
優勝はゼロサム使いのMarss。スマブラSPの大規模大会では初優勝。スマブラ4時代はNairoに次ぐNo.2ゼロサム使いと言われていたが、スマブラSPにおいてNairoがゼロサムをメインで使っていない中、世界最強のゼロサム使いと言えるだろう。スマブラ4時代にZeRoを下した経験もある超強豪プレイヤーである。
準優勝はおなじみのNairo。Light戦ではまさかのガノンで勝利。相変わらずのプレイヤースキルである。
3位はパルテナ使いのFrozen。スマブラ4ではカムイ使いだったはずだが、スマブラSPではパルテナにメインを転向した様子。スマブラ4時代、MarssやANTiに勝利している実力者。ワリオを使っていないとはいえTweekに勝利した。
4位は全一フォックス使いのLight。最近の大会では常に上位入賞しており抜群の安定感だ。今大会はNairoガノンに破壊されてしまった。
5位タイにTweekとDabuz。Tweekはリドリーやヤングリンクを使用していた様子。それでもこの順位に位置するTweekはやはりとんでもない男。
また7位タイにパックマン使いのSinjiが入った。スマブラ4時代からのアメリカ最強のパックマン使いで、スマブラ4時代のDabuzロゼッタに勝利しているヤバい男。パックマンが強化された(?)とうわさのスマブラSPにおいて要注目のプレイヤーである。
見どころ紹介
勝者側準決勝:Frozen vs Tweek
Frozenはパルテナ、Tweekはまさかのリドリー。
実は僕、リドリーよく使うんですよ。実質Tweekの可能性があります。
ゲーム1,2
ゲーム1,2は両方ともFrozen優勢でゲームが進み、Tweekはなんとかラストヒットまで持ち込むも両ゲームともFrozenの勝利となった。
Tweekリドリーはパルテナ相手に差し合いでは五分にもっていっていたが、一度相手にターンを取られた時に覆す選択肢に欠けている様子で、ターン継続されてリードを取られる場面が目立った。リドリーは防御面に課題があるキャラクターのようだ。
このあとTweekはキャラをヤングリンクに変更する。
ゲーム3、4
Frozenはヤングリンクの立ち回りを攻略できず苦戦する。
ゲーム3はTweekが鮮やかな弓矢からの空前を決めTweekの勝利。
ゲーム4も同様な内容でTweekの勝利。最後はブーメランから弓矢、空前を決めた。ばっちりブーメランをヒット確認しているのがさすがである。
僕はブーメランが当たろうがガードされようが絶対に空前を入れ込みます。僕の中の法律で決まっているので仕方がありません。
ゲーム5
ゲーム5もFrozenは苦しい戦いを強いられた。両者ラストストックの状況でFrozenは3回もTweekに撃墜演出を出されるも、ギリギリ撃墜せず。最後はヤングリンクを外に出したところにすかさず復帰阻止を決めてFrozenがゲーム5をもぎ取った。
Tweekはワリオを出していないとはいえ、Tweekに勝利したFrozenはこれからが非常に期待できるプレイヤーだ。
敗者側準決勝:Light vs Nairo
Lightはフォックス、Nairoははじめパルテナを使用。
ゲーム1,2
ゲーム1、Nairoはパルテナで挑むもLightフォックスに2ストック残しで敗れる。
ゲーム2、Nairoはゼロサムにキャラを変更するも、またも2ストックで敗れる。
Nairoは追い詰められるが・・・。
ゲーム3:Nairoガノン、登場
!?
突如現れたのはNairoガノン。スマブラ4時代から個人配信などではよく使っており異常な強さを誇っていたNairoガノンだが、スマブラSPになってついにトーナメントシーンにデビュー。
今作のガノン、相手にするとなんか勝てなくないですか?
試合が始まるとNairoは復帰阻止を的確に決め、まさかの2ストック残しでNairoの勝利。
ゲーム4
ゲーム4の1ストック目、Nairoは%で大きなリードを奪われるが、読み合いに連続で勝ち一気に撃墜までもっていく。
これがガノンの醍醐味であろう。このままの勢いでゲーム4もNairoが奪う。
ゲーム5
序盤、再び大きくリードを取られついに追い詰められるNairo。
しかしこの後Nairoは何とかお互い1ストックの状況までもっていく。こうなるともう何が起きるかわからないのがNairoガノン。
最後は意味不明な横スマから一気に撃墜までもっていき、Nairoの勝利。
ガノンでLight相手に3-0をつける男、Nairo。さすがである。火力ではもちろん敵わないものの、一度読み合いを通してからの強気の選択肢の通し方、そして復帰阻止の読み合いが強すぎた。いかにもNairoらしい素晴らしいプレイであった。
今作のガノンは前作とは異なり最弱候補とは言えない性能だろう。フォックスなどの復帰の脆いキャラにはワンポイントで出す価値のあるキャラクターなのかもしれない。
Nairo finally starts playing ganon in tournament
— CLG VoiD@Town af (@gsmVoiD) 2019年3月17日
What a dark day indeed
日本語訳:ついにNairoがガノンをトーナメントで使い始めた。本当に最悪の日だ。
Voidも嘆いている。
それでは、VIP部屋にガノンで潜らせていただきます。よろしくお願いします。
グランドファイナル:Marss vs Nairo
Marssはゼロサム、Nairoは勢いに乗っているガノンドロフを使用。
ゲーム1
なぜかNairoガノンはMarss相手に五分の勝負を繰り広げる。しかし、復帰性能の面で差がついてしまい、Marssが競り勝った。
ゲーム2
Marssは対応した様子で、2ストック残しで勝利。最後は素晴らしい復帰阻止を決めた。
ゲーム3
Nairoはキャラをパルテナに変更し、勝利する。ガノン・・・。
ゲーム4
ゲーム5
Nairoの復帰阻止が爆発し、Nairoの勝利。ゼロサム相手にも復帰阻止を決めるNairoはさすがである。
リセットとなり、グランドファイナルセット2へ。
グランドファイナル2
非常に攻撃的なプレイスタイルの二人の戦いは激しさを増す。
ゲーム1、ゲーム2は両者ラストヒットの状況から僅差でMarssが競り勝ち、Nairoは追い詰められる。
しかしゲーム3はNairoが圧倒。2ストック残しでNairoの勝利。
ゲーム4、二人の熱い戦いによってか配信がカクつきだす。試合はMarss優勢で進み、最後は意表を突いた上投げでMarssの勝利となった。
最後に
優勝はMarssとなった。常に安定感があり、最後のNairo戦を除けば危なげない優勝だった。Marssはローカル大会でMkLeoに勝利するなど、スマブラSPでさらに強さを増している気がする。今後も注目するべき選手の一人だ。
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