寒くなってきたと思ったら今年ももう師走に突入。ついにこの日が来てしまった。2018年12月1,2日に、ウメブラFINAL for WiiUが行われた。私にとってワクワクするようで何か悲しい、そんな日だった。
ウメブラFINAL for WiiU
【ウメブラ FINAL for Wii U】詳細・参加申請フォーム : 関東 スマブラ オフ大会 ウメブラ
ウメブラFINAL for WiiUは、12/1,2日に、東京都池袋「サンシャインシティ」展示ホールBにて開催された。他のタイトルとの合同開催で参加人数1000人規模の大会となり、スマブラ4最後のウメブラを締めくくるにふさわしい規模となった。関東のプレイヤーはもちろん、全国各地から競合プレイヤーが集う非常にレベルの高い大会に。スマブラ4最後のウメブラの優勝の座を手にするのは一体誰になるのか。
#yogibo_ウメブラファイナル
1日目、最後のスマブラが始まる。
一日目はダブルス、Cクラストーナメント、シングルスの予選が行われた。
ダブルス
GrandFinalのカードは、えつじ/かめめ vs にえとの/ちょこ。両チームともプレイヤーがタイマン最強クラス、そして普段からチームを嗜んでいるプレイヤーのチームだ。かめめ/えつじはスマブラX後期から頭角を現したプレイヤー同士の若手のチーム。様々なキャラのチームを組むことができるが、GFでは相手に合わせてクラウドディディーを選択。対するにえとの/ちょこチームは、今となっては古参プレイヤー同士のプレイヤーのチームで、シークゼロサムでここまで勝ち上がってきた。
・トーナメント
GF1
勝者側のえつじ/かめめチームは勝利すれば優勝である。にえとの/ちょこチームは勝利してリセットしたいところ。
1ゲーム目はえつじ/かめめチームが優勢に試合を進めていき、最後はディディーの上投げに画竜点睛を決め、えつじ/かめめチームがとる。チームでのクラウドは、そもそもクラウドが超強いのに加え、画竜点睛による早期撃墜があるのがその強さを凶悪なものとしている。
2ゲーム目もえつじ/かめめチームがゲームを支配する展開で、えつじ/かめめの優勝が濃厚かと思われた。
しかしちょこ選手の空Nフリップキックが2回炸裂し、逆転。ちょこ選手の試合を普段から見ている人には見慣れた光景かもしれない。2ゲーム目はにえとの/ちょこがとった。
3ゲーム目はそのままにえとの/ちょこの流れに。にえとの復帰阻止によりリードを確実に広げ、3ゲーム目も取りリセット。
GF2
リセットしたにえとの/ちょこチームはノリノリ状態。リセットした勢いそのままに、1,2ゲームを連取。優勝を決めた。
ちょこ選手の爆発力はやはりすばらしい。ちょこ選手の反応速度と操作精度は常軌を逸している。すごすぎ。それに加えにえとの選手の堅実なプレイと復帰阻止がうまく機能した美しいチームプレイであった。
優勝おめでとう!
最後のウメブラチーム優勝!!!!!!!
ずっと3位だったけど最後勝ててうれしー!— DNG|Nietono / にえとの (@Ueji1123) 2018年12月1日
初めてチーム大会優勝したぞー!
— ちょこちん (@chococo6842) 2018年12月1日
どうやらにえとの/ちょこチームは初優勝であったようだ。
Cクラストーナメント
Cクラストーナメントとは、ウメブラSAT~ウメブラ34でTOP64に入ったことがないプレイヤーのみが参加できるトーナメントである。上位プレイヤー以外にも焦点を当てたトーナメントがあるのは素晴らしい。優勝はもっちさん。
シングルス予選
シングルス予選はpool1まで行われた。いくつかのupsetを紹介する。
・最近優勝しまくっている若手のザクレイ選手がげんりゅ選手に敗れる
・関西の若手強豪ロゼッタ使いのAtelier選手がMoori選手に敗れる
・最強クラスのクラウド使い、まさし選手がプリン使いのアリカ選手に敗れる
・shky選手がリトルマック使いのへろー選手に敗れる
などの波乱が起きた。敗者側に超強豪選手がごろごろいる恐ろしいトーナメントとなる。果たして2日目の本戦トーナメントはどのような展開になるのか。スマブラ4最強の座を手にするのは誰になるのか。
運命の2日目
2日目はシングルス本戦が行われた。
本戦トーナメント
Abadago、ザクレイ、HIKARU、しゅーとん選手などがTOP8を前に敗れる荒れた展開に。これだけ強者が集まるとこのような展開になるのはある程度仕方ないことなのだろう。
個人的に面白かった試合を紹介する。
波乱の幕開け
1日目でまさし選手を破ったアリカ選手が、勢いそのままに全一リュウ使いたけら選手を破る。プリンが勝者側でTOP32に進む。プリンをここまで開拓するアリカ選手はどれだけ努力を積んだのか。もやは波乱と呼ぶには失礼なほどアリカ選手のプリンは仕上がっていた。
熱い戦い
ルーザーズTOP32を決める戦い、かめめ vs きしゃ。
お互いロックマンを使う者同士の対戦。最後はシークを被せたかめめ選手がきしゃロックマンを倒して勝利。敗れて塞ぎ込むきしゃ選手の肩をゆするかめめ選手。非常に胸が熱くなる場面だ。スマブラに人一倍真摯に取り組んでいる熱い男、きしゃ選手のウメブラFINALはここで終わりを迎えた。
KEN vs Tsu
普段はよくチームを組む仲の良いプレイヤーで良きライバル同士の戦い。試合はお互い全く譲らない展開に。最後はKENの伝家の宝刀、横スマでKENの勝利。勝利後お互いを称え合う姿はスマブラ大会の魅力が詰まっている。
あばだんご vs てぃー
てぃーパックマン、多彩な技と大胆な選択肢によりあばだんごベヨネッタを破る。あばだんご選手の最後のウメブラはかつてのメインキャラに敗れるという結果に。てぃーパックマンは初見殺しだけではない実力があることはもう疑いようがない。てぃーパックマンというキーコン名、ちょっと面白い。
あばだんごデスリンゴ!
TOP8
よく見てみると全くキャラがかぶっていない。
勝者側は伝統の一戦のRain vs ちょこと、for WiiUから頭角を現したプレイヤー同士のKEN vs Eimというカード。Rainちょこは少し懐かしいが、両方ともウメブラではおなじみのカードだ。
TOP4
勝ったのはちょこ選手とEim選手。
敗者側で上がってきたのはシグマ選手とてぃー選手。
#日清のとんがらし麺うま辛海鮮が装備する辛さ調節パウダーは自分好みに辛さを変えられる辛党にはたまらない拡張パックなのでスマブラーの力でもっと有名にしてほしいぜウメブラFINALforWiiU
てぃーパックマン、躍動
敗者側のてぃーvsれあ。突然襲い掛かってくるリンゴにびっくり。そのままてぃー選手の勝利。いくつネタを持っているのか。
続いててぃー選手はKEN選手と対戦。KEN選手に2ゲーム先取されるも、対応を見せ3ゲーム連取。まさかの日本最強プレイヤーを下す。勢いは止まらずTOP4へ。
続くシグマトゥーンも鮮やかな技を駆使し撃破。LFへ進出。
WF
ちょこ vs Eim。日本一ゼロサムvs日本一シーク。
Eim選手は毎回いい勝負をするも、まだちょこ選手に勝ったことがない。最後のウメブラで勝つことができるのか。
試合は・・・
Eimシークの立ち回りは完ぺきだった。ちょこ選手の始動技をほぼ食らわず、立ち回りで圧倒。ついにちょこ選手を破り、勝者側優勝。
LF
乗りに乗っているてぃー選手と勝者側決勝で敗れてしまったちょこ選手の試合。てぃー選手のパックマンをちょこ選手は崩すことができるのだろうか。
試合は・・・
勢いのまま1ゲーム目をとったてぃー選手。しかし相手は対応と人読みの天才ちょこ選手。みるみる技が通らなくなっていきちょこ選手の勝利。
GFs
GFのカードは敗者側からそのまま上がってきたちょこ選手と、勝者側で待ち受けるEim選手。
GF1
勝てばそのままEim選手の優勝。しかし敗者側から上がってきたちょこ選手はエンジンがかかっていた。Eim選手は早期撃墜を食らってしまう場面が増え、最後は時折見せていたちょこ選手の対空上スマによりリセット。
心臓がジャングルですね。
コーチング
リセットの直後、Eim選手にはshkyさんが、ちょこ選手にはにえとのさんがコーチングを行う熱い展開に。ウメブラJapanMajorを思い出す。
GF2
GF2は、両者の魂を込めたあまりにも熱い試合だった。エンジンがかかったちょこ選手に押されるEimシークであったが、強気の行動を織り交ぜ気持ちで負けずに食らいつく。Eim選手は2択に勝利を重ねゲームカウントは2-2に。
フルセット、最後のステージは終点。スマ4ウメブラ最後を締めるのにふさわしい舞台は整った。
最後は浮身による崖メテオ。Eim選手の勝利となった。あっけない終わりに感じるかもしれないが、これがスマブラ4の大会の最後となる。長いゲームを戦えば集中力は切れてしまう。両者が全力で戦った証だろう。
勝ったEim選手は喜んでとび上がることはなく、試合をして疲れ切った様子。それだけちょこ選手を相手をするのは神経を使い集中が必要となるのだろう。Eim選手はウメブラ初優勝。本当におめでとう!
最後に
Umebura Final – Results!
Bracket:https://t.co/ejqYQD41CF pic.twitter.com/nJJLXZxkvn— あるくぅ (@ar_c4) 2018年12月2日
ついにウメブラまでも終わってしまった。これで本格的なスマブラ4の大会はほとんどなくなってしまうだろう。ウメブラは日本のスマブラ大会の最先端を走り続け、日本のスマブラシーンを牽引してくれていた。主催者のうめきさんをはじめスタッフの皆さんには感謝しかない。スマブラSPでもどんどんウメブラを発展させて行ってほしい。
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