世界最大級の格闘ゲーム大会、EVO
EVOとは、アメリカ、ラスベガスで毎年開催される、世界最大級の格闘ゲームの大会。今年は8/2~8/5にかけて開催される。会場はマンダレイ・ベイ・イベントセンター。ボクシングの世界タイトルマッチなども行われる、格闘技界の殿堂とも呼ばれている会場である。
EVOは数ある格闘ゲームの大会の中でも特別な大会である。参加人数が圧倒的なのはもちろん、数々のドラマを生み出してきたそのブランド力がEVOを特別なものとしている。スマブラ4でも例外にもれず数々のドラマが生み出されてきたので、本記事で紹介したいと思う。
スマブラSPは最終日の最後
EVOの種目は毎年変わり、今年は9つのゲームがメイン種目として選ばれ、スマブラSPはめでたくその中に入った。さらに最終日の最終種目としてスマブラSPは予定されており、 これはスマブラシリーズとしては初である。スマブラSPの高い注目度がうかがえる。
EVOのスケジュールの詳細を知りたい方は、こげろーさんのツイッターをチェック。
EVO2019 スマブラSP簡易まとめ
— こげろー (@kogerooo) August 2, 2019
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配信
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EVO2015:絶対王者ZeRo爆誕
EVO2015はZeRoが世界最強であることを証明した大会である。
EVO2015は当時メジャーではなかったカスタム技ありのルールが採用され、荒れた大会となることが予想されていた(このルールについてはかなりの物議を醸した)。しかしZeRoは大会を通して1ゲームを奪われることなく優勝を果たしたのである。決勝のZeRo vs M.Rは、ZeRoの強さが如実に見ることができる試合となっており、見たことがない方はぜひ見ていただきたい。
ZeRoはこの後2015年10月のThe Big Houseまで連続優勝を続け、驚異の56連続優勝を達成している。ちなみに連続優勝を止めたのはNairo。
日本人では先駆者あばだんごが4thに入る大活躍を見せた。当時はパックマン、ワリオ、ロゼッタを使い分けESAMなどを下して勝者側準決勝まで勝ち進むが、ZeRoに敗れた。ZeRoにはワリオのカスタム横B技である急加速バイクがまったく通らなかったのが印象的で、ZeRoという男の底知れなさを感じたのを覚えている。あばだんご対ESAMとAngelcortesはいろんな意味でめちゃくちゃ面白いのでぜひ見てほしい。
EVO2016:かめめの活躍、そしてAllyの時代へ。
EVO2016といえば、かめめがZeRoを下し準優勝、そしてAllyが優勝しAllyの時代に突入したことが印象的な大会である。
当時のかめめは日本の大会で3連覇を果たし、日本の期待を背負い満を持してEVOに挑んだ。キャラ相性的に苦戦されると予想されていた世界TOP2のシーク使い、VoidをMr.Rを見事に下し、勝者側決勝まで進む。Allyに敗れるも敗者側決勝でZeRoをまさかの3-0で下し世界に衝撃を与えた。最終決戦では再びAllyに敗れ準優勝。日本人で初めてZeRoを下した男となり、EVO準優勝はスマブラシリーズでは日本人最高成績である。
当時のかめめと今年のEVOのかめめの状況は少し似ている。ウメブラJMを優勝し、MSM200でも優勝と、かなり調子は良さそうだ。今年も活躍に期待したい。
EVO2017:歴史に残る名試合、ZeRo vs Salem
EVO2017のZeRo vs Salemはスマブラ4の歴史に残る名試合である。この時期のZeRoとSalemは様々な大会で熾烈な争いを繰り広げるライバル同士だった。EVOの決勝でも接戦を繰り広げ、ゲームカウントは2-2に。最後の最後でZeRoの甘えた崖上がりを見逃さずベヨネッタの早期撃墜を決めてSalemが勝利した。この当時はすでにベヨネッタへのヘイトが非常に高まっている時期であったが、この大会でのSalemベヨネッタの完成度はすさまじく非常に美しかったのが印象的である。
EVO2018:Limaの台頭、にえとのの復活
問題のシーンに再生時間指定済み
EVO2018の決勝はLima vs CaptainZack。ベヨネッタ同士の決勝となり、スマブラ4の終末期を象徴するようなカードとなった。決勝の試合も手放しでほめられるような内容ではなく、個人的にはもやもやしたEVO2018となってしまったが(詳細は動画を参照)、そんな中でもうれしかったのは、世界一応援したくなる男にえとのが3位に入ったことである。スマブラ4中期からなかなか結果が出せずに苦しんでいたにえとのが最後のEVOで結果を残した。今年のEVOでもまた活躍を見せてほしい。
今年のEVOは
日本からは50人以上のスマブラーが参戦するそうで、スマブラEVO史上おそらく過去最高ではないだろうか。個人的にはEimジョーカーに期待!
スマブラEVO史上初の日本人優勝に期待して、この記事を終える。
スマブラ4の歴史を振り返りたい方はどうぞ↓
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