世界最強を決める戦い、GENESIS6
GENESIS6は2019年2月1-3にかけてアメリカで行われた、スマブラSP初の頂戴期の世界大会。スマブラSPだけで参加者は驚異の2000人を超えた。海外のトッププレイヤーはもちろん、日本からにえとの、あばだんご、ザクレイ、しょーぐん、しゅーとん、うめき、Rainなど多くの強豪が参戦した。
2000人って、冷静に考えなくてもおかしいです。
Genesis 6 | #G6 (@Genesis_Smash) | Twitter
世界最強候補、集結
スマブラSPが発売して約2か月、ついに世界最強を決める大会が開かれた。海外大会で敵なし状態のTweek、MkLeo、そして日本で暴れまわるザクレイ、しゅーとんなどの世界最強候補が一堂に会した。いま世界で一番スマブラSPが強い人間は誰なのか、GENESIS6が決定を下す。
TOP8に勝ち進んだのは・・・
GENESIS6は2000人を超える過酷なトーナメントとなった。その中でTOP8の切符を手にしたのは勝者側がVoid、ザクレイ、Samsora、MkLeo。敗者側がCosmos、Dabuz、ESAM、Lightとなった。
Void
Voidは日本のうめき、しゅーとん、そして世界最強ピカチュウのESAMを破っての出場。Voidはピチューメイン。スマブラ4のシークで鍛えた操作精度と精神力がピチューとかみ合ってとてつもない強さとなっている。
ザクレイ
日本人で唯一TOP8に残ったのは、若干16歳の日本のエース、ザクレイ。ウルフメインのプレイヤーで、TOP8までに取られたゲームはSonix戦の1ゲームだけという、スマブラ4でのZeRoを彷彿とさせる強さと安定感だ。危険視されていたLightフォックスも3-0で下した。
Samsora
世界最強ピーチ使い。Larryを3-0、そしてCosmosとのフルセットの激闘を制し勝者側でTOP8へ。
MkLeo
MkLeoは相変わらずの強さだ。MkLeoアイクの空Nは謎の命中率を誇る。DX、DBFZで世界トップクラスの天才Leffen、そして第5シードのDabuzを下してTOP8へ。
僕がVIP部屋で振るアイクの空Nはなぜか反確を取られてしまいます。MkLeoの3倍は振っているんですけどね。
Dabuz
Dabuzは現在パルテナ、ピクオリを使用している。勝者側ではMkLeoアイクの前に敗れてしまったが、敗者側では優勝候補筆頭のTweekをまさかの3-0で下してTOP8へ。なぜピクオリで勝てるのか。
アニオタです。
Light
スマブラSPでは現状世界最強のフォックス使いと言っていいだろう。勝者側ではザクレイに敗れてしまったが、敗者側でCaptainZackを破りTOP8へ。
Cosmos
現状世界最強のインクリング使い。勝者側でNairoとフルセットの勝負で勝利するも、Samsoraにフルセットの勝負で敗れる。そして敗者側でMyranとのフルセットの熱戦を制しTOP8に進出を決めた。フルセット男。
アニオタです。
ESAM
スマブラXからずっと世界最強ピカチュウの男。勝者側ではTweekに、神がかった撃墜拒否と火力により勝利。なぜかESAMにはおならのセットアップが当たらず、Tweekが初めて撃墜に困っているのを見た。しかしその後Voidピチューに敗れる。敗者側でyetiに勝利しTOP8へ。
最終日、TOP8が始まった。
最終日は会場を移し、オークランドのパラマウントシアターにて行われた。画像の通り、世界最強を決めるにふさわしい威厳のある会場だ。
僕がこの舞台に立ったら緊張で間違いなく吐きますね。
敗者側準々決勝1:Light vsESAM
Lightはフォックス、ESAMはピカチュウ。
試合はお互い高火力コンボで殴り合う展開に。しかし撃墜力の差でLightフォックスが試合を有利に進めていく。ゲーム1、2ともLightの空N上スマで試合が決まった。
Lightは空Nをひっかけるのがとてもうまい。
3ゲーム目、後がなくなったESAMは劣勢に追い込まれるも驚異的な追い上げを見せ状況をイーブンに。お互いラストストックの状況、LightはESAMの空下復帰阻止を読み切って空上暴れを選択。見事に読みが的中し、ESAMを撃墜。散々やられていた空下復帰阻止に見事に撃墜のリスクをつけ、3-0でLightの勝利となった。
敗者側準々決勝2:Cosmos vsDabuz
Cosmosはインクリング、Dabuzはピクオリを使用。
Dabuzピクオリのすさまじい火力でDabuzが試合を優勢に進めていき、ゲーム1はDabuzが圧倒。
ゲーム2は五分の展開で試合が進む。最後の最後でCosmosの素晴らしい一点読み横スマが刺さり、Cosmosの勝利。
ゲーム3も同じような展開で試合が進み、今度はDabuzの横スマがさく裂しDabuzの勝利。両者譲らない。
ゲーム4、最後は集中が切れてしまったか、CosmosのミスによりDabuzの勝利となり、3-1でDabuzが次へ進んだ。
オタク力ではDabuzのほうが上でしたね。
勝者側準決勝1:Samsora vs MkLeo
Samsoraはピーチ、MkLeoはアイク。
試合はSamsoraが立ち回りで有利に立ち、撃墜力の差でMkLeoは何とか食らいつく展開に。Samsoraはうまく空Nをジャスガしたり、相手のジャンプをつぶしたりしてMkLeoのやりたいことをできないようにしていた。
五分で試合は進んでいきゲームカウントは1-1に。Samsoraは序盤は立ち回りで優位に立っていたが、MkLeoはすかし行動を取り入れたり、飛びの量を調整して少しづつ立ち回りで追いついていく。しかしSamsoraは逆に復帰阻止の精度を上げていった。
ゲームカウントはこれで2-2でイーブンに。ゲーム5は勢いそのままにSamsoraがとり、試合はSamsoraの勝利となった。
勝者側準決勝2:Void vs ザクレイ
Voidはピチュー。ザクレイはウルフ。
ゲーム1はザクレイウルフが圧倒。崖狩りが光り。2ストック残しで勝利。
しかしVoidはここで終わる男ではなかった。驚異的なコンボ火力と復帰阻止でザクレイを苦しめはじめ、2ゲーム連取。
しかしザクレイもまた天才。ゲーム4、魂のこもった一点読み横スマでゲームカウントを2-2に。
だが、ゲーム5のVoidには神が降臨していた。あまりにも天才すぎるプレイングによりVoidの勝利。ザクレイは敗者側へ。
敗者側準決勝1:Light vs MkLeo
Lightはフォックス、MkLeoはGlitch6でアイクでLightに敗れたためか、ルキナを選択。
試合はLightが立ち回りを支配する展開に。フォックスの手数と火力にMkLeoは苦しめられた。非常にLightがうまかったのが、相手の上からの差仕込みに対する上スマだ。
MkLeoは追い詰められるが、なんだかんだ強いのがこの男。暴れのタイミングと撃墜のセンスが抜群で、2-2にもっていく。そしてゲーム5はMkLeoが圧倒し、MkLeoの勝利。
敗者側準決勝2:ザクレイ vs Dabuz
ザクレイはウルフ、Dabuzはピクオリ。
Tweekを下したDabuzピクオリということもあり、苦しい戦いが予想された。
ゲーム1は五部展開で試合が進み、ラストヒットでザクレイの勝利。
ゲーム2はDabuzの着地狩りが非常にうまく、Dabuzの勝利。うまくスマブラ4のロゼッタでの経験値を生かしているように見えた。
ゲーム3は完全にDabuzのペース。Dabuzのうますぎる着地狩りと空対空によりDabuzは2スト残しで勝利。これでゲームカウントは1-2でDabuzがリード。
ゲーム4、ザクレイは攻撃的に仕掛け流れを変えた。最後は魂を込めたジャンプ読み上スマによりゲームを取り返し、2-2に。
ゲーム5はお互いの全力がぶつかり合う互角の戦いに。しかしDabuzピクオリの火力がすごすぎて少しずつザクレイは劣勢に。最後はザクレイの甘く入ったブラスターをDabuzは見逃さずすかさず横スマ。Dabuzの勝利となり、ザクレイのGENESIS6はここで終わった。
僕は大声でワンワン泣いてしまいました。お疲れさまでした。
勝者側準決勝:Samsora vs Void
Samsoraはピーチ、Voidはピチュー。
試合はVoidが圧倒する展開に。ゲーム1、Voidの見事な復帰阻止でVoidの勝利。
ゲーム3、Samsoraが対応し始め、持ち前の火力で試合を有利に進める。Voidが巻き返し始めるが、最後はSamsoraの上スマが刺さりSamsoraの勝利。
ゲーム4、お互い高火力で殴り合う互角の試合となるが、Voidのメテオコンボが決まってVoidが勝利した。Voidは勝者側優勝。
僕のピチューはいつの間にか%がたまってしまっていつの間にか吹っ飛んで死んでしまいます。なんででしょうか。
敗者側準決勝2:MkLeo vs Dabuz
MkLeoはアイク、Dabuzはピクオリ。
立ち回りや火力はDabuzが優位に立つも、MkLeoが剣を振り回し相手を破壊、撃墜レースで優位に立つ。細かいミスに最大反確をとるのがやはりうまい男だ。ゲーム1の最後は上Bによる即死が決まりMkLeoの勝利。
ゲーム2もMkLeoが空NでDabuzを支配し勝利。
ゲーム3は、Dabuzは上手く早期撃墜を決めて、追い上げるMkLeoを振り切って勝利をつかむ。
しかしゲーム4、MkLeoはジャンプからの択を変え始め、Dabuzは対応しきれずMkLeoの勝利となった。
MkLeoは敗者側決勝へ。
敗者側決勝:MkLeo vs Samsora
MkLeoはアイク、Samsoraはピーチ。MkLeoは勝者側でのリベンジなるか。
ゲーム1、勝者側と同じような展開で、Samsoraが優位に試合を進めSamsoraの勝利。
ゲーム2はMkLeoが勢いに乗り始める。上B道ずれなどを決めMkLeoの勝利。
そして試合はお互い譲らずゲームカウント2-2に。ゲーム5、MkLeoはうまく相手に対応し返し、ゲームを有利に進める。そして最後は伝家の宝刀、空Nの展開から試合を決め、MkLeoの勝利となった。
MkLeoアイクは空Nを基本としているが、すかし行動を効果的に混ぜたり、空Nをガードさせてからの選択肢をうまく散らして相手に対応させないようにしているのが非常にうまかった。
最終決戦:Void vs MkLeo
Voidはピチュー、MkLeoはルキナを使用。MkLeoは勝利すればなんとGENESIS3連覇。
ゲーム1
立ち回りと火力はピチュー優位に進むが、撃墜と体重差でLeoルキナが一歩リードといった展開に。最後はジャンプ上がりを空前で狩り、Leoの勝利。
ゲーム2
Voidが勢いに乗り始める。相手のNBをジャスガして撃墜、メテオを決めストックリードを取る。最後は下強、上強、雷のコンボでVoidの勝利。
ゲーム3
Voidの差し合いの上手さとコンボ火力が光りVoidが大きくリードを奪い、Voidの勝利と思われた。しかし、圧倒的劣勢からMkLeoはシールドブレイカーを決めLeoが勝利する。
ゲーム4
MkLeoは勢いに乗ってしまったようでMkLeo優勢で試合が進む。しかしVoidが意表を突いたメテオを決め流れを引き戻す。しかしその直後MkLeoが横スマを決め流れを取り戻す。
目まぐるしく展開が入れ替わる中、最後はMkLeoが空前を決めMkLeoの勝利。リセットとした。
ホントの最終決戦:Void vs MkLeo
MkLeoは少しづつ対応しているのか、立ち回りを五分にもっていき始める。しかしVoidは一発ひっかけた時の火力でダメージレースを有利に進める。両者互角の勝負を繰り広げ、ゲームカウントは1-1に。
ゲーム3
ゲーム3から、対応が完了したのか試合はMkLeoが優勢に進めはじめる。しかしVoidは時折みせるメテオと火力でなんとか食らいつく。だかMkLeoの撃墜センスは圧倒的。最後はMkLeoの空上がヒットしMkLeoの勝利。
ゲーム4
MkLeo、あまりにも強い。意味不明解説不可能。
優勝はMkLeo。
結果
MkLeoはこれでGENESIS4、5、6と3連覇。あまりにも強すぎる。個人的には暴れのタイミングと選択肢の上手さが印象的であった。スマブラ4時代から際立っていたMkLeoの強みであるが、スマブラSPにおいてこの要素はより重要度を増し、MkLeoの強さをより盤石にしているように感じる。分かりやすいキャラを使っている分、相手に対応されることも多くみられたが、それに対しての答えも多く準備していたようで、見事にSamsoraにはリベンジを決めた。
ザクレイ
日本人ではザクレイが大活躍。Void、Dabuzとの激闘はフルセットのラストヒットまでもつれ込んだ。あと一歩勝ち切ることができれば優勝はすぐだろう。驚くべきことはまだザクレイが16歳であることである。16歳とは思えないクリーンなプレイングは間違いなく世界中に衝撃を与えただろう。MkLeoの良きライバルとなることは間違いない。これからの活躍に期待がかかる。
GENESIS6は大成功!
参加者は2000人を超え、配信の同時接続人数は自分が確認した限り最大14万人に達していた。これは格闘ゲームの祭典、EVOに匹敵するレベルの視聴者数だ。スマブラSPは配信映えもよく、LeffenをはじめとするDXプレイヤーも上位に食い込み始め、これからますます熱くなっていくだろう。
次の世界大会の楽しみは2019年2月22-24日のFrostbite2019だろうか。多くの日本人が参戦するので、ぜひ見逃さないようにしよう。今度こそTweek、MkLeo、ザクレイの対戦が実現するかもしれない。
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コメント
今大会めちゃくちゃインパクト与えたleffenのプレイヤー紹介もたのまい!!